幸せに定義はいらない

経済成長を最優先してきた日本は、国民から安心や希望、人と人とのつながりを奪う、巨大な不幸増幅装置と化している。 

 

その根本には、お上に従えとばかりに、時代の空気に流されるばかりで、確固たる個を育てることが苦手な国民性があったことも、忘れてはならない。 

 

 

誰もが希望を失ってしまいそうな時代だからこそ、誰かが希望を与えてくれるのを待つのではなく、みずから積極的に見つけにいくことが大切。 

 

そのとき、幸福を定義してはいけない。 

 

幸福や不幸なんていう状態は、この世の中に存在しない。 

 

人間がそういう言葉をつくり、ある状態に対する評価をしているだけ。 

 

これがなければ幸福になれないという、思い込みを捨てること。 

 

 

いまの混乱をチャンスと考え、身の周りにある小さな幸せに目を向け、これまで自分たちを縛っていた価値観を見直す機会として活かす。 

 

幸せをつくるのは、周囲の環境や運ではなく、あなた自身がこの世の中といかにかかわっていくかなのです。 

 

                               

*加賀乙彦さん 日経広告から一部抜粋

 

 

 

幸せとは、こころのおきどころ。 

 

”いま、ここ”は、過去の必然であり、色のない真っ白の世界。 

目をそらすことなく、ただ、受け入れ、包み込んだ時、”これから”という言葉が自然に生まれる。 

 

 

人生に正解はない。 

一人ひとりが、味わいのある人生を丁寧に活きる、そのことを喜びとしたい。