幸せ脳の作り方

他人批判、自己批判、自己嫌悪、これらは私たちにとってとてもなじみ深いものです。

しかも、放置すると病気になってしまいます。


こんな感情がなじみ深い毎日。私たちは何のために生きているのでしょう。


私たちは“より幸せになる”ために生きています。毎日を“より楽しむ”ために生きているのです。

人間の心理的構造、脳の構造がそうなっているのです。私たちが日常行っていることは、すべて“より幸せになる”ためのものなのです。


しかし、そう思って生きている人は多くありません。なぜでしょうか?


“より幸せになる”それが生きる目的です。


でも現状は、ただ“生きるため”に生きています。仕事をし、恋愛をし、結婚をし、家事をし、子育てをし、息抜きをする。

そして、良い学校、良い会社に入り、昇進し、お金をもうける。


これが“生きる”です。充実感はありません。


これらはすべて、幸せになるための「手段」です。


「手段」を「目的」と間違えています。では、楽しくない日常を、すべて変えなくてはいけないのでしょうか。


そうではありません。まずは、目的を知ることで、自分の日常や人生の見直しができます。



“幸せになる”ための本質は2つです。


1.幸せ、と決めるのは自分。

人は、誰かがこうした、こう言ったなど、起こったことに対して善悪の判断をします。

客観的事実から言えば、ただ“起こった”それだけのことです。意味を持たせているのは自分です。

自分への悪口さえも、自分が意味を与えなければ、ただの音声です。


2.自分を愛する。

教わってきた価値観や、周囲の人に合わせた価値観で、自分が善悪の判断をします。

また、自分に対しても善悪を押しつけます。

自分はダメだ、自分が大嫌い、などと批判し自己嫌悪におちります。そして、何時間も何日もイヤな気分にひたります。とても無意味です。


そうじゃない方法だってとれるのです。



意識を変えるのに効果的な方法


1.このイヤなことの背景には、自分が納得できる側面があるのかも、と考える。

2.相手のために祈る。

3. 「怒り」や「落ち込み」など、瞬間的にわき上がる感情は無くせない、と知る。


相手の立場に立ってみると、もしかしたら自分も同じことをする背景があるのかもしれません。

そして、たいていそういう背景があります。

たとえば、先輩にイヤなことを言われた時、「先輩、幸せになってください」などと、こころで祈ってみてください。スッと穏やかになります。


瞬間的感情をなくそうとしてしまう人が多くいますが、これはなくなりません。

人間の防衛本能なのです。だから出てもいいのです。


しかし、徐々に減ってきます。少し落ちついたら、何か別なことに集中してください。最初はむずかしいです。でもがんばって続けてください。



自分を愛することが一番大切


幸せ脳を作るということは、最終的に“自分を愛する”ことです。

自分への愛が満たされると、他人を愛したくてたまらなくなるのです。

そうなると、いつも幸せ感に包まれます。心理学やカウンセリングの目指すところはここです。


まずは、自分のダメなところ、嫌いなところを許してあげること。

難しいです。そういうところが見えても、深刻にならずに、開き直って、こう思ってください。


「そんなとこが、ちょっとカワイイ」「そういう私も意外と好きよ」「嫌いじゃないなー」もしくは「ま、いいや」「あり!」


肯定するための正当な理由、などいりません。無視してください。脳やこころが、それを望んでいるのです。

そして、少し楽になったら、何か楽しもうと、自分のできる範囲で楽しんでください。


何か考える。空想、楽しかったこと、楽しみなこと、うれしかったこと。

そして、ちょっとでも楽しければ「幸せだなー」。「幸せだなー」は最高のキーワードです!できるだけ普段から使ってみてください。


そして、無理にでも笑顔。

これらを続けるだけでも、脳が変化し始めます。

そもそも人間の頂点的、イエス・キリストや仏陀でさえ完璧じゃなかったのです。


だから、ダメなところがあるのは、あたりまえ!



生きるうえで辛い時期というのは必ずあります。


これも、より幸せになるためにあるのです。

辛い時期を乗り越えたら、今まで感じたことの無いような幸せを感じます。


幸せに生きていく知恵を身につけます。それは、幸せのボーナスなのです。