感謝で刺激を作る

人に備わっている「慣れ」→「飽きる」という

どうしようもない仕組みに対抗できるのは、唯一感謝だけだ


感謝だけが、

今持っているモノをいつもと同じ当たり前でつまらないものと

見なすことを防いでくれる


感謝をすることだけが

すでに飽きているモノを「ありがたい」と思いなおし

新鮮な気持ちで日常を見なおさせてくれる


感謝を通して

当たり前のことは、当たり前でなくなる


感謝で刺激を作りだすことができるのだ


それはモノを新しく買いなおしたり

増やしたりする刺激よりもはるかに安らかな気持ちにさせてくれる


どれだけモノを増やしたところで

感謝がなければいずれ飽きるだけ


逆にどれだけモノが少なくても

感謝があれば充分満足できる



禅には食事の前にするお祈り

「五観の偶」がある


1)目の前の食事の来歴に思いを馳せる

  どんな風に育ってきた食べ物か、誰のどんな手がかかって

  ここまで運ばれてきた食べ物なのか、各行程を考えてみる


2)この食事に値する徳と行いを

  今日の自分は積んだのだろうかと自問する


3)貧り急ぐことなく、他のことは考えず

  目の前の食事だけに集中していただく


4)おいしいか、まずいかというグルメのためでなく、

  この命を支えるために食べる


5)自分が成し遂げたい目的のために

  この食事をいただく



このお祈りは強力だ


食事にだけ集中し、食事があることに感謝し

食事だけに集中する


それだけでなく

食事ごとに自分の行いをチェックできるのだ



食事に対する感謝の気持ちさえ忘れなければ

どんな食事が出てきても、食事に集中しつつ

ありがたくいただくことができる



*1分で感動から転載